

頑張った分結果がついてくる。
失敗も成功もすべて自分次第だけど
いつか自分で経営したい。
イチゴ農家
福井鉄也
Tetsuya Fukui
平戸のイチゴ農家に生まれ育った生粋の平戸っ子。弟と妹がいる3人兄弟の長男として、早くから家業を継ぐ者としての自覚はあったという福井さん。中学卒業後も、その覚悟のもと農業高校~農業大学校へと進学し、卒業後はインストラクターのもとで2年間の研修を積み、実家のイチゴ農家として就農した。
研修先のインストラクターというのが、平戸のレジェンドとも呼ぶべき大浦正巳さん。「農大で学んだのと、実践とでは大きな違いがありました。年間の作業工程を一日一日深く学ぶことができました」と、貴重な研修の日々を振り返る。裸一貫、平戸でイチゴ革命を成し遂げた大浦さんの指導はやはり厳しかったのかと尋ねてみると「いや、優しい方です」と、その人柄を評する福井さん。大浦さんの偉大さを身近で感じながらも、温かく育ててもらった様子が伝わってくる。
さらに福井さんには、尊敬すべきイチゴ職人が身近にいる。「平戸に帰ってきて、就農して、一緒に作業してみて、改めてすごいと思いました」と、手放しに敬意を表す相手は、他でもない父親。「(自分は)まだまだですね、本当に。作物に対しての水のかけ方から温度管理から…まだ自分もあやふやなところがある。そのへんは敵わないなって思います」。小さなころは分からなかった苦労や知恵、工夫など、実際自分でやってみて初めて、農家として、先輩として、親としての大きさを日々感じている。だからこそいつか越えたい。少しずつ自分でも経営をしてみたいという目標も出てきた。「頑張れば頑張った分、結果がついてくる。経営するとなると、やり方も自由。失敗も成功も、すべて自分次第」と、覚悟と希望のもとに、今日も育てたイチゴを見守り続ける。
今後の躍進が楽しみな若手農家の中でも、覚悟、やる気、まじめさが揃った福井さん。堅実な経営者となって着実に実績を積み、
自分が受けてきたように後進の指導にあたる未来の姿が、すでに見えるような気がした。
5、6年です。他の職業も考えなかったわけではありませんが、やはり実家で農業をすると決めました。
やっぱり農大でやったのとは面積も倍以上になった分、仕事の量も最初は結構きつかったです。
今は慣れて良くなりましたが。植え付けなど、毎年ですが体力的にはちょっときついかな。
お米と、夏はゴーヤを作っていますが、メインはイチゴです。
やっぱり、実がなりだしたら嬉しいですね。実がなるのは何カ月かのことで、待った分だけとれたら
嬉しいですよね。まさに一年間の成果が出るということなので。
自分の経営なら指示されたりとかはないんで。自由にやっていいんじゃないでしょうか。失敗したら
失敗した分の収入は減りますけど、成功したら成功した分だけ収入も多くなると思うので、これから
やる人は厳しい面もあるかもしれないですけど、やった分だけいいこともあると思います。
平戸で一緒に農業やりましょう!